2016 年 11 月 21 日 (月)|RSS Feed
700年前のトナカイの糞からウイルスゲノム

by 漢方屋

亜寒帯の永久氷塊中から700年前のトナカイの糞が見つかっていたが、このたび糞から2種類のウイルスが採取されて、そのゲノムの解析に成功した。カリフォルニア大学サンフランシスコ校と中心とする研究グループは、その結果を米国科学アカデミー紀要オンライン版で、10月27日に報告した。

植物や菌類、昆虫に感染したもの

亜寒帯の氷から発見されたウイルスは、低分子環状DNAのウイルスゲノムとRNAウイルス部分ゲノムとして検出された。系統発生解析の結果、これらのウイルスは、植物や菌類に感染するDNAウイルスと、昆虫に感染するウイルスであることが明らかになった。これらは、トナカイが摂取した植物や飛んでいる昆虫に由来するウイルスであると想定されている。このような数百年間もの間保存されてきたウイルスから、過去のウイルスの多様性が明らかになったり、ウイルスの進化過程を追ったりする手がかりとなる可能性もある。