2011 年 04 月 25 日 (月)|RSS Feed
息切れの原因

by 漢方屋

息切れの原因

息切れの原因はいろいろで、中に怖いものがあります

息切れはさまざまな原因や病気で起こります。息切れそのものは肺の症状なので肺の病気が多いですが、肺に影響を与える他臓器、たとえば心臓や血液などの病気が原因で息切れが起こることもあります。生命に関わる重大な疾患が潜んでいることもあり、油断できません。息が止まれば、そのまま命に関わりますから。

息切れが強いときは、酸欠気味や炭酸ガス(二酸化炭素)過剰気味になっていることが多く、体は何とかしてその不足分を補おうとします。いわゆる肩で息をする、「努力呼吸(どりょくこきゅう)」はその例。不足分が補いきれなくなると、酸欠などで意識を失ったり、心臓が止まってしまったりします。

息切れはそういう意味で危険信号の症状なのです。特に、安静にしているときでも息切れが出る場合は注意が必要。それだけ体に余裕がないことを現しているため、早めに病院を受診するようにしましょう。以下で、各臓器別に、息切れの原因となる病気一覧を解説します。

 

息切れの原因となる肺の病気一覧

■感染症
肺が原因で息切れすることはよくあります

細菌やウィルスに感染することで起きる病気は様々。風邪のようによくあるものから、肺結核などの重大なものまでが考えられます。

・風邪
気管支炎
発熱があり、くしゃみ、鼻汁、ノドの痛みなどがしばしば伴う。また気管支炎では咳やたんが出やすくなる。

インフルエンザ扁桃腺炎
風邪の症状に加えて38℃以上の高熱が出やすい。

肺炎肺結核
くしゃみ鼻水などはあまり出ないが、咳や痰を伴い、胸が痛むことも。38℃以上の熱が出れば肺炎の可能性があるが、肺結核の場合は高熱は出にくい。


■拘束性肺疾患(こうそくせいはいしっかん)
「拘束性」とは肺が硬くなり膨らみにくくなること。肺の中に取り込む空気の量が減り、酸素と二酸化炭素のガス交換が不十分になります。この拘束性肺疾患では肺活量が減るのが特徴。深呼吸してから息をふーっと吹く「肺機能検査」を行うと、簡単にわかります。拘束性肺疾患には以下のような種類があります。

特発性肺線維症
肺が硬くなるため、息を吸っても肺が広がりにくくなり、肺としての機能が弱まります。

・脊柱側弯(そくわん)症

肺ではなく脊柱(背骨)の病気ですが、重くなれば肋骨の動きが低下し、呼吸がしづらくなります。結果的に、拘束性の変化を引き起こします。

呼吸筋の障害、呼吸を妨げる神経系の障害
同様に呼吸運動がしづらいため、拘束性に似た状態となります。

■閉塞性(へいそくせい)肺疾患
閉塞性肺疾患は気管支の枝などが狭くなり、せっかく肺に吸い込んだ空気が十分に外へ出せず、その結果ガス交換が十分できなくなります。これも拘束性肺疾患と同様、肺機能検査ですぐわかります。息を吐く途中で吐けなくなるという特徴で、診断できるわけです。

慢性気管支炎、肺気腫、喘息などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)
息を吐くときは気道が狭くなるため、空気は肺から吐き出されず、息苦しくなります。痰が多量に出る他、黄色の痰や血液がまじった痰が見られることも。気管支喘息ではそうした痰が出ないことが多いです。逆に気管支拡張症の場合はゼーゼー言わないのが特徴です。たばこが原因であることが多く、禁煙しないと病気が進み重症化するタイプが多いです。逃げ場がないような苦しい毎日になるまでに病院で治療を受けましょう。

なお病気が複数合併すれば、たとえば肺気腫+肺炎などの状態になれば症状も複合し、上記のように簡単には行かなくなります。