2011 年 06 月 07 日 (火)|RSS Feed
EDの漢方治療

by 漢方屋

EDの漢方治療

補腎陽、補腎陰、填精のバランスを考えることが必要

中国上海や広州の大都市では離婚原因の半数近くが性生活の調和が取れていないことだと報告がある。殆どが男性側の精力不足、ED、早漏が原因という。漢方伝統のお国であるから、種々の強壮剤がある。

専門中医学者(漢方医)が注意を喚起しているのが、EDや早漏の際に「補陽薬(ほようやく)に偏り過ぎてはいけない」ということだ。補陽薬に偏りすぎると体内に熱を持つようになり、その熱と過度な性行為は陰を傷つけ、精血を消耗させ早死にの原因となると説く。腎陰 腎陽 肝血 腎精の補い方のバランスを欠いた「薬剤への依存」は却って未病(みびょう)(将来に発生する可能性の高い病気)を発生させると説く。

ED治療: 補陽の「祖」といわれる五子衍宗丸(ごしえんそうがん)

腎陽虚のED、遺精、早漏などの方薬として有名な五子衍宗丸(ごしえんそうがん)がある。出典は明代の「証治準縄」である。古くから中国では「五子壮陽、六味滋陰」(五子衍宗丸は壮陽効果、六味地黄丸は滋陰効果)と言われている。唐代の宮廷貴族が日常的に服用した保健薬でもある。菟丝子(としし)枸杞子(くこし) 覆盆子(ふくぼんし) 五味子(ごみし) 車前子(しゃぜんし)の五子からなる方剤である。

薬性は比較的穏やかで、いわゆる「即効性」には欠けるが老年期に差し掛かってきたころの腰痛、夜間頻尿、尿漏れ、足腰の冷えなどを伴う精力減退に適する。配合生薬を解説してみよう。