2012 年 02 月 19 日 (日)|RSS Feed
脊髄損傷によるED

by 漢方屋

脊髄損傷によるED

器質性のEDについて解説します。

まず、脊髄損傷によるEDについてお話します。

性的欲求の刺激は大脳辺縁系から視床下部、脳幹の勃起中枢を興奮させ網様体脊髄路を下降して胸腰髄部(第12胸髄から第2腰髄まで)からでる下腹神経(交感神経)、

および仙髄2,3,4髄節からでて陰茎海綿体に分布している骨盤神経(副交感神経)を介してペニスを勃起させます。

脊髄損傷では、損傷の部位により性器の感覚(知覚)が減弱あるいは消失することが多く、オーガスムも消失する場合もあります。

仙髄より中枢側で障害を受けた場合には、仙髄を介して反射性勃起が起こることが多いといわれています。

脊髄機能患者の性機能について、性欲の低下が66%にみられ、性的勃起の障害が71%、蓄尿袋のペニスへの装着時、下肢の痙攣時や自己導尿時などに見られる反射性勃起が55%であったということです。

また、受傷後の性交経験が57%あり、膣への挿入可能が62%、全体で約35%の人が性交可能であったと報告されています。


脊髄損傷によるEDの治療に関しては、勃起補助器具、バイアグラ内服、プロスタグランジン(PGEl)陰茎海綿体注射、陰茎内に人工的なペニス器官を手術によって入れるプロスデーシス挿入等があります。

勃起補助器具にっいては,脊髄損傷患者にとってはペニスに感覚のない人が多いのでゴムバンドの取り忘れ等取扱いには注意が必要です。

また、脊髄損傷患者は勃起障害のほかにも射精障害も合併していることもあり、子どもを作ることができるのは5%前後とも言われています。