2011 年 08 月 24 日 (水)|RSS Feed
世界各地の出産の習俗

by 漢方屋

世界各地の出産の習俗

ニューギニアのアラペシュ人は台地の上にある集落から離れた低地に隔離小屋を建て、そこで出産する。出産後、母子は出産小屋と集落の中間にある別の仮小屋へ移る。夫は最初の4日間仮小屋へ入れず、5日目に清めの儀礼を受けてから会う。さらに数日後に夫婦とも清めをしてから自宅へ戻る。

しかし出産後1か月間は産婦はもちろん夫も自宅にこもっていなければならず、そのあと宴会を開き、禁忌から解放される。タヒチでは産婦は食物に手を触れてはならず、他の者に食べさせてもらった。コスタリカでも産婦は産後1か月隔離小屋で暮らすが、その間、食物は他の女性が調理して運び、棒の先に刺して与えた。産婦が使った道具に触れた人間は死んでしまうと考えるからである。

出産の習俗として有名なものにクーバード(擬娩)がある。妻の出産時に夫も床について、さまざまな禁忌に従ったり、苦しんだり、周囲の人たちから産婦のように扱われ、手厚い世話を受ける。スペインのバスク、バルト海沿岸の一部、南米・中米・北米のいくつかの先住民族などにみられる。なお、出産時の産婦の姿勢は、寝た形のほか、座ったりひざまずいた姿勢がよくみられる。