2011 年 09 月 08 日 (木)|RSS Feed
健康食品の有効成分吸収

by 漢方屋

健康食品の有効成分吸収

多くの健康食品の有効成分は、食物の栄養素と同じように吸収されていくので、それらがうまく体内に吸収されるためには、小腸の絨毛の栄養吸収細胞が健康な状態であることがとても大切であります。

栄養吸収細胞は人間のからだの中でももっとも短期間に新陳代謝が進む細胞で、健康な腸ではわずか2~3日で新しい細胞に生まれ変わります。これは、生命維持の基本である栄養分の吸収という重要な任務を円滑に進めるためであると考えられます。

人間が食べた食物は、唾液、胃液、肝臓から分泌される胆汁、膵液などに含まれる消化酵素によって次第に分解、消化され、最終的に小腸で消化が終了し、体内に吸収されます。

小腸の表面には約3000万本の絨毛があり、1本の絨毛の表面には約5000個の栄養吸収細胞が並んでいるので、合計して約1500億個の栄養吸収細胞があることになります。さらに、ひとつの栄養吸収細胞の表面には約2000本の小さな微絨毛(直径10000分の1mm)があり、この先端で栄養分の吸収が行われます。

絨毛の内部には毛細血管が網の目のように走っていて、ブドウ糖、アミノ酸、小さい脂肪酸はこの毛細血管の中に入り血液に溶け込み、徐々に太い血管へと合流、やがて肝臓に直結している門脈と呼ばれる血管に流れ込んで肝臓に運ばれます。肝臓の肝細胞は、集められた栄養素をそれぞれからだが利用しやすい形に再合成して、必要に応じてからだの各部へと送り出します。

また、大きい脂肪酸、コレステロール、エステル、リン、脂質などは、カイロミクロン(脂肪の粒)となり、絨毛の中の毛細リンパ管に流入し、直接大きな血管へと入っていきます。こうして、栄養分は血液やリンパ液に溶け込んで、全身へと運ばれる準備が整うことになるのです。

腸管の健康は、体にとって良い働きをする乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内の未消化物を腐敗させて有毒物質を作り出す大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌の活動を抑えることで保たれることになります。

すなわち善玉菌を優勢にして腸内環境を整備しておくことが、健康食品に限らず、普段の食事の栄養分の吸収力を向上させるための必要不可欠な条件となるのです。