2012 年 02 月 18 日 (土)|RSS Feed
若年者の勃起障害(ED)

by 漢方屋

若年者の勃起障害(ED)

近年、泌尿器科外来に性交時にうまくペニスが勃起しないと訴えてくる20歳代後半から30歳代にかけての患者が増えてきています。

彼らは「勃起するのだけれども長く続かない」などと訴えています。

従来は膣にペニスを挿入できないのを性機能障害EDと言われていましたが、最近では満足すべき性交が行いえない状態をEDと定義されるようになりました。

だから、EDと考えられる症例数は年々増加していると言われます。

今回、若年者に見られるEDについて実際の症例をあげながら説明したいと思います。


実際に若年者のEDはどれぐらい存在するのでしょうか?

泌尿器科医や精神科医などの研究者でつくる「成人男性の健康と性に関する調査委員会」の調査によりますと、

20歳から39歳までの若い世代では、性交時の勃起障害を訴える人は約4.7%存在すると報告されています。

これを総務省統計局の人口統計データに当てはめてみますと、

20歳から39歳までの男性の人口総数は約1.784万5.000人でありますので、84万人弱の人々がEDを訴えていることになります。

一方、性機能の臨床や研究を専門に行ってきた札幌医科大が行いました性機能に関する質問紙の調査報告があります。

健常者の性的興奮時の陰茎硬度についての質問で勃起障害の程度を推測すると、


20歳代では性交時いつも硬くなるのが59.1%、

しばしば硬くなるのが28.1%、

2回に1回は硬くなるのが5.5%、

時々硬くなるのが6.4%、

あまり硬くならないのが0.9%、

まったく硬くならないのが0%と、

若年者でもEDを感じている群の存在することが報告されています。


さらに30歳代前半ではそれぞれの値が、

57.0%、30.8%、6.2%、2.9%、2.3%、0.6%となり、

30歳代後半では

52.8%、28.5%、10.8%、3.7%、1.9%、0.3%と、

年齢が上がるにつれてEDと考えられる割合の増加が報告されています。


このようなデータから考えますと、EDに対して不安に感じている、あるいは悩んでいる若年者の患者さんは実際にはさらに多く存在しているのかもしれません。