2011 年 03 月 26 日 (土)|RSS Feed
高次脳機能障害の発症年齢・傾向

by 漢方屋

高次脳機能障害の発症年齢・傾向

発症年齢は、比較的若年者に多く、平均すると29.8歳。10~20代の若者、そして男性が多いです。交通事故や高所作業中における転落が引き金となる頭部外傷が占める割合が多いからだと言えます。

 

高次脳機能障害の検査

高次脳機能障害と診断するためには様々な検査が必要になります。一般的なCTやMRI検査だけではなく、臨床心理士や言語聴覚士や作業療法士による神経心理学検査が必要になります。

高次脳機能障害は、病院や入院生活だけでは判断できない非常に分かりにくい症状だけの場合がありますから、実際に生活している場面や職場での出来事など、ご家族の方がメモやビデオを活用して記録しておくと診断の助けとなります。

 

高次脳機能障害の治療・回復過程

高次脳機能障害は、手術治療や内服治療、点滴治療といった確立した治療方法がありません。社会復帰を目指してリハビリテーションを行うことが中心になります。

高次機能障害は、一見しただけではわかりにくい事が多く、周囲の理解が得られにくい障害の一つですが、記憶障害や集中力が保てない、判断力が低下したり、系統だった思考ができずに仕事に支障がでる、やる気が出ないといった症状は、社会生活を営む上で大きな障害となります。

一度低下してしまった高次脳機能機能は徐々に改善します。多くの場合、受傷・発症後1年程度の時期までは著しい改善が認められます。その後は改善のスピードが鈍り、受傷・発症後2年程度経過するとほぼ症状が固定してしまうと言われています。しかし、高次脳機能の回復が困難になっても適切なリハビリテーションを行いその他の手段で生活を営む方法を獲得することができれば、より早く社会への復帰ができます。