2011 年 05 月 23 日 (月)|RSS Feed
中高年男性に前立腺がんが急増中!

by 漢方屋

中高年男性に前立腺がんが急増中!

 
日本では前立腺がんの患者が急増。50歳以降は要注意


 現在日本でもっとも増えているがんは前立腺がんです。前立腺は、男性の骨盤の奥深いところ、膀胱を支える位置にあります。甲状腺や唾液腺と同じように分泌液を産するところで、その分泌液(前立腺液)を尿道に出しますが、不思議なことに、臓器としての役割はまだはっきりとはわかっていません。
 精子を精巣から運ぶ精管が前立腺を貫いており、前立腺液に殺菌効果があることから、前立腺には精巣を守る作用があるのではないかと考えられます。また前立腺液は精液をさらさらにすることで、受精しやすくする効果があります。前立腺は分泌液を出す細胞と、また筋肉の細胞からできていますが、この筋肉は、排尿時の尿の「きれ」を保ち、「もれ」を防ぐことに役立っています。

前立腺がんは比較的高齢の男性に多いがんで、50歳以降に増加します。約9割は60歳以上だといわれ、死亡率も60歳を過ぎるころから急に増え始めます。米国では男性のがんの中で最も多く、男性の6分の1が前立腺がんに罹患するといわれています。日本でもこのがん患者が急増しており、2020年には、1995年の約6倍に達するといわれています。これには、食生活や社会生活の変化によるものもあるかもしれません。

  前立腺がんの国別の罹患率を調べると、北欧やスイスなど、あまり日照のよくない国の罹患率が高く、逆に日照のよい国の罹患率が低い傾向にあることがわかりました。また、乳製品を多く摂取する国、脂肪の摂取量の多い国は罹患率が高いことがわかりました。乳製品自体は健康によい面もありますが、高脂肪食や動物性たんぱく質は前立腺がんの促進因子だと考えられます。

  欧州でもイタリア、スペインなど地中海に面した国は罹患率が低いのです。これらはトマトの摂取量と関係があることがわかりました。トマトには前立腺がんを予防する効果があるといわれています。欧米に比べてアジアの国々の罹患率は低いのですが、これは大豆食品に含まれる成分に前立腺がんの抑制効果があるからだといわれています。とくに、納豆、みそなど発酵大豆食品の効果が高いことはよく知られています。ほかに緑茶に含まれるカテキンや魚の油などもあげられます。「和食」は前立腺がんを予防するといえるでしょう。