2011 年 04 月 29 日 (金)|RSS Feed
胸痛が生じるメカニズム・呼吸器疾患

by 漢方屋

胸痛が生じるメカニズム・呼吸器疾患

 

突然胸に痛みを感じると不安になるものです。痛みがどのようにして起こるのかを分かりやすく説明します。

生命に直結する臓器である心臓や肺のある胸に痛みを感じたとき、人は誰もが不安な気持ちになります。痛みがどのようにして起こるのかを分かりやすく説明します。胸痛のとき、まず疑うのは心臓の病気です

胸痛のために医療機関を受診する患者さんは意外なほど多いです。胸痛は腹部の病気でも起こりえますが、原因として多いのは、心臓・大血管疾患、呼吸器疾患(気管支・肺の病気)、胸膜疾患といった胸の病気です。ただし、誤解を受けやすいのですが、肺そのものは痛みを感じることのない臓器です。ところが、実際には肺炎のときにも呼吸をするたびに胸の痛みを感じることがあります。

これは、肺を覆っている胸膜と呼ばれる膜に炎症が及び、胸膜炎を併発した状態です。肺の側にある臓側胸膜には痛みを伝える神経はありませんが、肋骨や筋肉に接する壁側胸膜は肋骨神経の支配を受けており、この神経を伝わって痛みを感じているのです。このため、胸膜に由来する胸痛は、呼吸をするたびに胸膜がこすれて摩擦によって痛みを感じることや、病気のある部分に限局していることが多いのです(右の下腹部に痛みが放散して、急性胆嚢炎や虫垂炎などと区別がしにくいこともあります)。

また、風邪や急性気管支炎などで咳が止まらない、咳がずっと続くという場合には気管・気管粘膜痛と呼ばれる痛みとして感じることがあります。