2011 年 05 月 02 日 (月)|RSS Feed
肝臓・すい臓・胆のう(胆嚢)の病気一覧

by 漢方屋

肝臓・すい臓・胆のう(胆嚢)の病気一覧

肝臓・胆のう・すい臓の代表的な病気について、主な症状と危険性や原因を交えながら、分かりやすく解説します。

肝臓・膵臓・胆嚢の病気一覧・初期症状

 
それぞれの臓器ごとによく見られる病気を簡単に解説します。

肝臓の病気

■ 急性肝炎
A型、B型、C型、D型、E型、G型などがあり、それぞれ異なったウイルスによって引き起こされます。A型肝炎は、ウイルスを含む食物を食べたり、飲んだりすることによってかかります。汚染された生水や貝などが原因になります。B型肝炎やC型肝炎はそれらを含む体液や血液が体内に入ることにより起こります。輸血のほか、肝炎にかかっている人と性交することでも感染します。

■ 慢性肝炎
慢性肝炎は肝臓での炎症が6ヶ月以上持続する状態を指します。日本では70%強がC型肝炎ウイルス、約20%がB型肝炎ウイルスによるものです。B型、C型ともに肝炎の炎症状態が継続すれば、徐々に病気が進行して肝硬変へと移行することになります。B型肝炎、C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎では細胞分裂を繰り返すことにより肝がんの危険性が高まります。

■ 劇症肝炎
肝炎は時に劇症型といって高度の肝機能障害、意識障害を起こし、数日から数十日で死亡してしまうような急激な経過をたどるものもあります。劇症肝炎となるのは急性肝炎の中で1%程度です。

■ 肝硬変
あらゆる慢性進行性肝疾患の終末像です。肝硬変では、肝臓の細胞が破壊され、肝臓は正常の機能を営むことが出来なくなります。日本ではB型肝炎、C型肝炎が肝硬変全体の80%を占め、アルコールによるものが10%ほどです。

■ 肝がん
肝細胞に由来する肝細胞癌と、胆管細胞に由来する胆管細胞癌がありますが、それ以外にも胃がんや大腸がんなどほかの臓器から転移してくる転移性の肝がんもあります。肝細胞癌はその原因の大部分(90%近く)が、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスによるものです。また、肝細胞癌の約90%が肝硬変を合併しています。

■ 脂肪肝
肝臓の細胞の中に中性脂肪が蓄積した状態で、顕微鏡で見ると肝臓の細胞の中の30%以上に脂肪が貯留している状態を脂肪肝と呼びます。近年わが国では食生活の欧米化、さらには過栄養により、脂肪肝の頻度が増加しています。肥満があって、大酒家に多く認められます。自覚症状はあまりありません。

■ アルコール性肝障害
過剰の飲酒により起こる肝障害で、常習飲酒家(日本酒換算1日3合で5年以上:日本酒1合のアルコール量はビール大瓶1本、またはウイスキーシングル2杯に相当)にみられ、かつ禁酒により肝機能が改善するのが特徴です。ただ、個人差や性差も大きく、特に女性では少ない飲酒量、短い期間で発症しやすい病気です。禁酒が守ることが出来ないと、肝硬変に移行する危険性があります。

■ 肝血管腫
健康診断のエコーで指摘されることが多い病気ですが、肝臓の良性腫瘍のうち最も頻度が高いものです。女性に多く、緩やかに発育しますが、通常、無症状で自然に出血することはまれです。