2016 年 11 月 22 日 (火)|RSS Feed
酷い生理痛、産婦人科に行ってみよう!

by 漢方屋

 

生理痛が辛い、耐えられない、ふらふらする、そんな人はいません?実はその症状、過半数の女性はならない症状だと言われています。症状がある場合は病気の可能性大です。病気でなくとも痛みを軽減する方法もあります。生理痛や病気について紹介します。

生理痛が酷いのは、もしかして病気のせい?

 

 

生理で立っているのも辛いくらい痛い、本当に動けない時がある、けれど他の人はわかってくれないとお悩みの方いませんか?実はそれ子宮や卵巣の病気からくる痛みかも?

立てないくらい痛い!月経困難症とは?

なんで生理中なのにあんなに動けるの?もしかしたら自分自身の生理痛が酷いだけかもしれません。月経困難症について見ていきましょう。

痛みはどの程度?月経困難症の痛みの基準

 

月経困難症でよく起こる症状には下腹部痛や腰痛、気持ちがわるくなる、嘔吐、貧血症状に近いもの、頭痛、頭重、食欲不振があります。そしてこの症状が日常に支障をきたす場合月経困難症と診断されます。痛みの程度を調査すると…

・痛み止めの薬をのめば仕事や学校を休まず行けるが痛み止めがないと辛い、休みがちが27%
・鎮痛薬を飲んでも痛みが続き日常生活に支障をきたしている、仕事などを休むことが多いが4%
・鎮痛薬を飲んでも痛みが続き動くのもつらくて1日中横になっている人が2%

と痛み止めを必要とする生理痛は女性全体の3分の1くらいしかいないそうです。市販の痛み止めがないと日常生活がつらい、市販の痛み止めを飲んでも痛みが続くという方は産婦人科を受診しましょう。

月経困難症のタイプは2つ

月経困難症のタイプは機能性月経困難症(原発性月経困難症ともいう)と器質性月経困難症(続発性月経困難症ともいう)の2つがあります。機能性月経困難症は元々の体質から生理痛が発生するもので、原因を特定することができないそうです。器質性月経困難症は成長過程で発生した生理痛で原因を突き止め、原因自体を治療して治す事ができます。

機能性月経困難症の原因は?原因の予測!

機能性月経困難症の方が生理痛の原因としては多いそうです。せめて機能性月経困難症の原因だけでもわかっていれば、と思いますが、まだ研究段階のようです。ただ予測はされているようなので紹介します。

プロスタグランジンが月経困難症のカギ?

機能性月経困難症では月経周期の卵子が放出される時期に痛みがある場合があります。この痛みの仕組みにはプロスタグランジンという子宮の収集を助けたり、血流を減少させたり、子宮の神経を敏感にさせたりする生理活性物質が関わっています。機能性月経困難症での人でプロスタグランジンの値が高くなっている事がわかっており、これが原因だと考えられています。

器質性月経困難症の原因は病気!?

器質性月経困難症は病気の症状として起こっている生理痛が多いようです。酷い生理痛が最近しだした、以前はこんなに痛くなかったのに、と思っている方は一度読んでみましょう。もしかして病気かも?

子宮内膜症

 

子宮内膜症とは子宮以外に経血が溜まる部分ができてしまい、その部位で生理のような出血が起こる病気です。経血が溜まる部分ができる場所には卵巣や直腸、膀胱などがあり、どこにできても大変な事がわかります。

とくに経血が排出できない卵巣にできると経血が溜まり、チョコレート嚢胞という病気に繋がります。性交痛、不妊、月経痛、骨盤痛の原因になる他、卵巣ガンの原因になる場合も。子宮内膜症は約半数の方に普段から下腹部痛があるとの事。生理痛が酷く、普段からお腹の痛い方は気にしてみましょう。

子宮腺筋症

子宮腺筋症は子宮内膜症とほぼ同じ病気です。子宮内膜症のように子宮以外に経血が溜まる部分ができてしまい、その部位で生理のような出血が起こる病気です。ただできる経血が溜まる部位が子宮周辺の筋肉層や内膜組織の奥にできるそうで、子宮全体の筋肉にできる場合、子宮後壁や前壁にできる場合、部分的に集中している場合があるようです。

痛みながばい場合もありますが、痛みがある場合は子宮内膜症より激しい痛みが出るそうです。

子宮筋腫

平滑筋にできた女性ホルモンの働きで成長する良性の腫瘍のことを子宮筋腫といいます。子宮筋腫はかなり頻繁にできる腫瘍で、多くの人の場合体調に影響なく普通にすごせるそうです。

しかし、粘膜下筋腫や大きな筋層内筋腫の場合は子宮の内膜が押し上げられ薄くなり、出血や激しい痛みを起こします。その場合は手術で治療します。

産婦人科での診断が不安

産婦人科に妊娠、出産関連以外で行くのは恥ずかしい、不安、という方は多いと思います。けれど産婦人科も基本的には内科と同じような診断の流れです。

まずは問診から

普通の風邪のようにまずは問診から行います。問診で聞かれる事は下腹部痛や腰痛、嘔吐の有無、貧血症状や頭痛、下痢、便秘、食欲の有無などです。基礎体温表を持っていく、生理メモリーを持っていくとスムーズに診断が進みやすいです。

症状によっては内診も

内診は必ず行うわけではありますが、症状によっては行います。性器の形・大きさ・子宮の動き・腫れを触診や器具で調べます。子宮筋腫や子宮内膜症の疑いが高いと行うそうです。

この診察が産婦人科のハードルを高くしている原因だと思います。もし、どうしても無理だと思ったら医師に声をかけ、他の診察はできないか、女性の医師が行う・女性の医師がいる病院を紹介してもらえないか聞いてみましょう。

内診がつらい、他の検査は?

超音波検査、MRIといった診断方法もあります。機能性月経困難症の場合はこちらでも診断できるようで、超音波の画像で子宮の形をみて薬物療法に移る事が多いようです。

女性ホルモンを見るには血液検査

女性ホルモンの分泌に不安がある場合は血液検査を行います。内診より先にこの検査をする場合もあるかもしれません。血液検査をする事によって貧血かどうかもわかります。

産婦人科のお薬って副作用は?

ホルモン剤などで副作用が、という産婦人科ならではのお薬に対するイメージがついていないでしょうか?今のお薬には副作用が少ないものも多く、安心です。

器質性月経困難症は病気の治療と痛み止め

 

器質性月経困難症の場合はまず原因となる病気の治療を行います。子宮筋腫では手術、子宮内膜症や子宮腺筋症では手術もしくは薬物治療を行います。子宮内膜症や子宮腺筋症で利用されるお薬は鎮痛剤と低用量ピルや黄体ホルモンのお薬です。これらのお薬の分量を調整し、偽妊娠している状態や偽閉経している状態に持っていき痛みが出ないようにします。

機能性月経困難症は痛み止めとピルで

機能性月経困難症は痛み止めで痛みを抑える治療がほとんどのようです。非ステロイド性のロキソニンやボルタレンといった鎮痛剤がよく使われます。他にも漢方が使用されることもあります。また、ルナベルというピルも2008年に認可され機能性月経困難症の治療に使われています。

生理痛は我慢せずに病院へ

本来生理痛は起こらない、もしくは起こってもちょっと痛いな、というくらいのものです。動けないくらい痛いのは病気の可能性があり、できるだけ早く病院を受診する必要があります。もし、病気でなくても鎮痛剤で大きく痛みが軽減する場合も多いので産婦人科に行ってみましょう。