2010 年 12 月 12 日 (日)|RSS Feed
遠志(おんじ)

by 漢方屋

遠志(おんじ)

概 要
ヒメハギ科イトヒメハギの根を乾燥したものでサポニン配糖体などを含有します。病中病後の肉体疲労時に、貧血症、不眠、また去痰薬として気管支炎にも用います。


【基原(素材)】…ヒメハギ科イトヒメハギの根。

中医学の薬性理論の大きな柱となるのが次に掲げる「性・味・帰経」で、いずれも生薬の効能効果と関連があります。

【温寒】… 温
※性:生薬はその性質によって大きく「寒・涼・平・熱・温」に分かれます。例えぱ、患者の熱を抑える作用のある生薬の性は寒(涼)性であり、冷えの症状を改善する生薬の性は熱(温)性です。寒性、涼性の生薬は体を冷やし、消炎・鎮静作用があり、熱性、温性の生薬は体を温め、興奮作用があります。
 【補瀉】… 補  【潤燥】… 燥 【升降】… 降 【散収】… 散
【帰経】…心・腎
※帰経とは生薬が体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。

【薬味】…辛 まず肺に入ります。
※味とは薬の味のことで「酸・苦・甘・辛・鹸」の5種類に分かれます。この5つの味は内臓とも関連があり、次のような性質があります。
「酸」(酸味)=収縮・固渋作用があり、肝に作用する。
「苦」(苦味)=熱をとって固める作用があり、心に作用する。
「甘」(甘味)=緊張緩和・滋養強壮作用があり、脾に作用する。
「辛」(辛味)=体を温め、発散作用があり、肺に作用する。
「鹸」(塩味)=しこりを和らげる軟化作用があり、腎に作用する。


【薬効】…鎮静作用 強壮作用 去痰作用