2016 年 11 月 21 日 (月)|RSS Feed
視力障害のある人は「移動に不自由」と申告する傾向強い

by 漢方屋

 

目が見えにくい人は、実際に測定した結果と比べてみると、現実以上に「移動に不自由しています」といいがちであると分かった。米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部のボニー・スウェナー氏らの研究グループは、 米国老年医学会の発行するジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ジェリアトリクス・ソサエティ誌2014年8月号で報告した。

実際は非視覚障害者に移動能力障害の傾向

今回の研究によると、視覚障害とは、よく見える方の目の矯正視力が0.5以下か、視野が20度以下のことを言っている。研究グループは8年間にわたり、65歳以上の2520人以上を対象として、動作の能力と視力障害との関係を調べてきた。対象者に対して、階段上り、階段下り、約45mの歩行という3つの動作をしてもらって、自己申告をしてもらって「動作に不自由をしていますか」と聞き、並行して、動作速度を測った。結果として見えてきたのは、視力障害のある人は、自分の動作が不自由であると、現実以上に言いがちであるということだ。自己申告から判断すると、目が見えにくい人の方が、目が見える人よりも移動能力の障害があるという結論となった。ところが、実際に、動作速度を踏まえて判断すると、移動能力の障害は、目が見える人にこそ見られる傾向にあったのだ。目が見えにくい人は、ゆっくり歩く傾向があって、自分は移動能力に障害があると思い込んでいる傾向があると研究グループは考えている。ここから言えることとしては、目が見えにくい人は、自分の運動能力について正確に把握していない部分があるという点だ。訓練をして移動能力向上に取り組んでいくと、目が見えにくい人でも移動能力の障害についての認識を持たずにいられるようにできる可能性がある。高齢者の介護をするようなときには、参考としたいところだ。