2010 年 12 月 12 日 (日)|RSS Feed
漢方薬の生薬って植物?

by 漢方屋

漢方薬の原料となる「生薬」。なんとなく名前だけきくと、「生薬=植物」というイメージがありませんか?

実際に葉っぱや根など植物性のものが圧倒的に多くの割合で使用されていますが、動物性のものや、鉱物も生薬として漢方薬に使用されています。


たとえば、安中散(漢方胃腸薬)に含まれるボレイ。カタカナで書くとピンときませんが、漢字で書くと牡蠣。そう、海のミルク?かきの貝殻のことです。胃酸の出すぎを抑え胸やけを中和する成分として活躍しています。

また、麻杏甘石湯にも使われるセッコウ。まさか石膏?と思いきや、そのまさかが正解。建築用の石膏ボードは「防火用」目的で使われますが、漢方薬としては「熱さまし」に使われます。どっちも似たような働きがあるところがおもしろいですね。

他にも、ありとあらゆる意外なものが生薬として活躍しています。日本の漢方薬に使われている生薬は比較的「まし」なほうですが、本場中国では「正体を知らないほうがよかった」なんていう生薬もありますので、勇気のある方は調べてみると面白かもしれません。