2016 年 11 月 30 日 (水)|RSS Feed
楊貴妃も食していた?もっと知りたい亀ゼリーの効果

by 漢方屋

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亀ゼリーって、デザート?薬?

亀ゼリーをご存知ですか?もしかしたら、香港や台湾などを旅行中に召し上がったことがある方もいるかもしれませんね。

一言で表現するなら、コーヒーゼリーの顔をした薬膳デザート、とでも言いましょうか。ただのデザートではなく、多くの効能がある中国伝統の食品です。そして、女性の大好きなコラーゲンそのものと言っても良く、あの楊貴妃が好んで食していたという話もあるそうです。

亀ゼリーって何なのか、もっと詳しくご紹介いたします!

亀ゼリーの正体は?

亀ゼリーって具体的に何からどのように作られているのか?気になりますよね。また、どのように食されてきたのか、どんな味がするのか?「亀ゼリー」と初めて聞いたことのある方が、疑問に思うことに答えていきます。

亀の甲羅と漢方生薬一覧-c-49.html">生薬のエキス

まず、亀ゼリーが何からできているか?という疑問にお答えします。はずせないのが、その名前の由来でもある亀の甲羅です。甲羅の中でもお腹側の甲羅である腹甲を使います。さらに、天草や土茯苓(ドブクリョウ)などの複数の生薬も使います。

亀の腹甲を干して粉末状にしたもの、そしていくつかの生薬を煮込んで、抽出したエキスを蒸して出来上がったものが亀ゼリーです。ゼリーと呼んでいますが、ゼラチンなどを利用して固めている訳ではないのですね。

ちなみに、仙草ゼリーという亀ゼリーととても似たものもありますが、こちらは仙草というシソ科の植物がメインのものです。

歴史ある漢方薬で、今は人気のデザート

亀ゼリーは、亀苓膏(きれいこう)と呼ばれ、中国南部の香港、広東省などで食べられています。もともとは、清朝時代の宮廷漢方薬として使われていたものだそうです。伝統的な中国のお薬でもあって、今では薬膳ゼリーとして民間に広く浸透しています。

美肌効果、夏バテに、風邪の時の解熱効果、喉の痛みなどにも効くと言われています。香港では、様々なお店で温かいものと冷たいものが選べます。ちょっと具合が悪いな、と思ったときに町中のお店で気軽に食べたりもするし、スーパーにも缶詰として並んでいるそうですよ。

苦味があります

香りや味について気になるところですが、匂いはほとんどないそうです。最初はほとんど味を感じないそうですが、後から苦味がやってくるそうです。苦味はお店やメーカーによって様々ですが、通常はこの苦味対策のためシロップなどを加えていただきます。

デザートといっても、やはり薬膳なので苦さからは逃れなさそうです。「良薬は口に苦し」ですね。いただくときは、たっぷりのシロップとご一緒にどうぞ。

どこで手に入れられるの?

香港や中国南部ではとてもポピュラーな亀ゼリーですが、どんなメーカーがあって、いくらくらいのものなのか?そして日本では簡単に手に入れることができるものなのか?

もう少し亀ゼリーについて身近に落とし込むための情報を紹介します。

本場香港での亀ゼリーブランド

香港では、海天堂、恭和堂、健康堂、許留山などの亀ゼリーを売っているお店があるようです。お店によって少しずつ苦味や、色の濃さ、ゼリーの硬さに差があったり、利用する甘味料が違っています。

いくつかのブランドを食べ比べた香港情報サイトを参考にしたところ、黒々としてそれほど苦くなく、メイプルシロップ調の甘味をかけていただく海天堂の亀ゼリーが一番食べやすかったそうです。香港旅行の際は、参考にしてはいかがでしょうか。

お値段は?

だいたい300グラム強の量で、お値段は400円から700円ほどが、香港でのお値段のようです。日本のスーパーやコンビニなどで売っているコーヒーゼリーが大体100グラム前後として、1カップ200円いかないくらいでしょうか。これが薬膳ゼリーと考えたら、そこまでお高いものではないという印象を受けます。

日本で入手する場合は、探すと出てくるのが250グラムの缶詰で、1缶200円台から400円台くらいまであるようです。中華料理店のデザートでは、量は分からないですが、香港での値段くらいで提供されているようです。

日本ではどうやって食べられるの?

通販で手に入れることもできますし、中華街などにある中華料理店やカフェでもデザートとして出しているところがあります。

原材料を見ると、亀の腹甲は入っているようだけど、土茯苓(ドブクリョウ)などの生薬が見当たらないという疑念の声もありますが、少し試してみたい方は、手に入れることは難しくないので、少量お試しに購入してもいいかもしれません。または、中華街に遊びに行くときに、亀ゼリーを出しているお目当てのお店を事前に調べておくのも良いですね。

亀ゼリーの感想は?

やはり苦味があるので、シロップが必須のようです。しかもたっぷりめにつけていただくのがお勧めのようです。人によっては、大好きになってしまって、日本でもぜひ食したいと、いかに手に入れるかを積極的に探している方もいるほど。食べた後に、いつもより肌の調子が良いと感じる方もいるようです。

苦味があるとはいえ、さっぱりとしたスイーツで、薬膳で体に良く、美肌にもなれるということになれば、香港の方と同じようにもっと日常的にいただきたい、と思うようになるのかもしれません。

知りたい!亀ゼリーの5つの効果とは?

では最も気になる亀ゼリーの効果・効能について5つにまとめて紹介いたします。

1.デットクス効果

亀ゼリーの第一の効能は、排毒です。まさにデトックスですね。夏の終わりころになると、夏バテで体が疲れるという方もいると思いますが、体にたまった熱を冷ます効果が、この亀ゼリーにはあります。

香港では、湿気が高い日が続いた、熱処理した美味しいものをたくさん食べ過ぎた、というような時に、とても自然に、体の調子を整える対策として、亀ゼリーを食すということをするようです。解熱効果、胃腸を整える効果、不要な熱を出してしまう、デトックス効果があることをよく知っているのです。

ところで、香港ローカルの会話では、「イッヘイ(熱気)」という単語がよく出てくるそうですが、これは体の中にたまった熱、ということだそうです。東洋医学の「内熱(ないねつ)」というものだそうです。これは、日本人が風邪をひいたときに「熱が出た」と言う時の熱とは違うもので、体温が平熱でも、体内にこもった熱のことを言うそうです。

内熱がたまると、風邪をひきやすい状態だったり、お肌の調子がいまいちだったり、精神的にはいらいらしやすかったりする状態になるそうです。病気とまではいかない状態、よく聞く未病という状態でしょうか。今まで思っていたより、少し広い「熱」を下げることによる、この毒出し効果は、以下に紹介する効果にも深く関連しています。

2.美肌効果

前述した東洋医学の「内熱」の管理は、健康はもちろん美容のためにもとても大切なものと考えられています。内熱がたまると、ニキビや吹き出物が出やすくなるのです。外に症状が現れる前に、内熱をコントロールして、つるつるお肌を維持しましょう。大人ニキビに悩む方、一度亀ゼリーを試して効果を確認してみるのも良いかもしれませんよ。

また、亀ゼリーはいわば亀のコラーゲンの固まりとも言えるもの。美肌への効果へ期待が高まりますね。亀ゼリーは、香港の女性の美肌の一助となっているのかもしれません。

3.喉の痛みにも

風邪の引きはじめに、喉の痛みを感じる方も多いのではないでしょうか。亀ゼリーは、そんな喉の痛みにも効果があるそうです。

少し喉に違和感が出たら、亀ゼリーを予防として食べてみるのも良いでしょう。薬とまではいかないので、そういう意味ではとても取り入れやすいですよね。季節の代わり目など、風邪をひきやすい時期というのがあると思います。もし効果を感じることができたら、季節ごとに取り入れるのも一つの方法かもしれません。

4.便秘解消

亀ゼリーの効果としてうたわれている代表的なものに、便秘解消があります。お通じは、健康のバロメータにもなりますよね。

デトックス効果とも関連しますが、体の中の毒素を外に出して新陳代謝を活発にし、体の中からキレイにしてくれる効果があるのです。不要なものは体に溜めず、外に出したいですね。便秘に悩まれている方も、ぜひ一度亀ゼリーの効果を試してみてはいかがでしょう。

5.がん予防

亀ゼリーは、がん予防にも効果があると言われています。がんは、生活習慣病の一つに分類されているそうです。喫煙や脂肪分の多い食事、など普段の生活習慣がもたらすものです。

そうなると、前述した内熱を冷ます効果があるという点が、がん予防になるというのは納得できます。例えば、熱処理をした料理を食べ過ぎた時に、亀ゼリーが熱を冷ますことでバランスをとってくれ、病気に偏りそうな状態を、未病のうちに健康に傾ける、と考えることができます。

伝統的な東洋医学に基づく食品、とても奥が深いですね。

亀ゼリーの食べ方が知りたい!

さて、最後に亀ゼリーを食べる時のオススメのお供を紹介します。健康維持、美容に効果的なものですが、苦味があるので、慣れないうちは甘味と一緒にできるだけおいしく頂きましょう。

ミルクをかけてコーヒーゼリー風に!

コーヒーゼリーのような見た目の亀ゼリーですが、味もコーヒーゼリーのようだと表現している方もいらっしゃいます。よく考えたらブラックコーヒーも苦いものですね。

なので、ミルクをかけてそのままコーヒーゼリーのように召し上がるのもオススメです。シロップをかけて頂くのが通常のようですが、コーヒーにミルクを入れる感覚で、亀ゼリーにミルクをかけて頂くのも良いですね。

定番のシロップと一緒にどうぞ

亀ゼリーにかける定番はやはりシロップです。大抵、亀ゼリーにはシロップがセットでついているようです。たっぷりシロップをかけて、おいしく頂きましょう。

はちみつもぜひ!

亀ゼリーを定期的に食べたいということになれば、少しバリエーションもあったほうが良いですよね。はちみつでしたら、ご家庭で簡単に取り入れられる甘味ではないでしょうか。

はちみつ自体もその健康効果が注目されていますが、亀ゼリーにかける甘味として取り入れれば、苦味も和らいで、美味しく健康維持ができちゃいますね。

奥が深かった!自然の恵みの亀ゼリー

亀ゼリーという、かなりインパクトのある薬膳デザートについて紹介してきましたが、どんな印象を持たれたでしょうか?中国の伝統医療に基づいた、とても奥の深い食品だということがお分かりいただければ幸いです。

ちなみに、亀ゼリーは英語ではHerbal Jellyというそうです。ハーバル、というと最近日本でもオーガニックが人気ですが、ハーブティーなど、自然の恵みを私たちの健康に役立てることができるお茶も注目を浴びていますね。亀ゼリーは、生薬、いわばハーブの効能も盛り込んだもので、自然の恵みを健康に生かすという共通点があるな、と思ったりしました。

亀と聞いて、躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、美容・健康のために、普段のデザートをたまには亀ゼリーにしてみてはいかがでしょうか。