2016 年 11 月 21 日 (月)|RSS Feed
日本人のインドでの感染報道は真偽不明だ

by 漢方屋

10月7日までに、インドのメディアの情報として、インド国内で日本人旅行者がエボラウイルスに感染したという情報が出ている。その真偽は不明確だが、学術論文で発表された分析に基づけば、インドはリスク国の一つに位置づけられるのは確かだ。米国マサチューセッツ州、ノースイースタン大学を中心とする研究グループが、2014年9月2日にプロス(PLoS)・カレンツ・アウトブレイク誌で報告したものだ。Medエッジで10月2日に伝えている通り、エボラウイルスが広がる可能性の高い「リスク国」は欧州における英国とフランスをはじめ、世界に広がっている(エボラウイルス拡大に高リスク国、9月報告時点で日本は幸いランク外)。現在、西アフリカでエボラウイルスの感染が広がっているが、感染が起きている国のうち、リベリアやギニア、シエラレオネは、国際的に航路が広がっていない。問題となるのは、航路がつながって、国内外を行き来する人が多数存在しているナイジェリアだ。この国内外を行き来する人の人数から、エボラウイルスの感染の拡大のリスクを検証している。この論文によると、ナイジェリアとインドを行き来する人の人数は、週当たり300人から1500人のレベルとなる。年間で言えば、1万5000人から7万5000人となり、少なくはない。インドの報道でも、インドへのエボラウイルスの感染拡大はゼロではないと紹介するものが見られている。エボラウイルスの国際的な拡大はかねて懸念されているところ。継続的に警戒が必要になる。