2011 年 08 月 29 日 (月)|RSS Feed
性器ヘルペス感染症の流行

by 漢方屋

性器ヘルペス感染症の流行


性器ヘルペス感染症は、単純ヘルペスウイルスによって起こされる性感染症です。単純ヘルペスウイルスには、1型(HSV-1)と2型(HSV-2)とがあり、性器ヘルペス感染症は、主として2型(HSV-2)によって起こされます。アメリカ合衆国では、12歳以上で約4500万人の人がHSV-2に感染していると推計されています。アメリカ合衆国では、また、思春期以後の人たちの約5人に1人がHSV-2に感染していると考えられています。

アメリカ合衆国では、1970年代の後期から見ると、性器ヘルペス感染症の感染者の数は、約30%増加しています。白人の十代での増加が著しく、20年前と比較すると、12-19歳の白人では、約5倍に増加しています。二十代の若者では、約2倍に増加しています。性の開放化と関係していると考えられます。

「横浜市感染症発生動向調査における性器ヘルペス感染症の女性患者の年齢分布(2000年)」のグラフをご覧下さい(下線部をクリックしてください)。「淋菌感染症」や「性器クラミジア感染症」といった性感染症と比較して、高齢者の患者も見られることが特徴です。高齢者の場合には、以前から体内にいて休眠していたHSV-2が目覚めることにより性器ヘルペス感染症が再発して患者になっている場合が多いと考えられます。

性器ヘルペス感染症のHSV-2による感染は、男性よりも女性で多く見られます。アメリカ合衆国では、男性では約5人に1人の割合なのに対し、女性では約4人に1人の割合です。これは、性交渉において接触する粘膜面の広さの違いから、女性から男性への感染よりは、男性から女性への感染の方が起こりやすいためと考えられます。また、アメリカ合衆国では、白人(17.6%)より黒人(45.9%)で多く見られます。