2011 年 03 月 15 日 (火)|RSS Feed
地震災害に伴う感染症

by 漢方屋

地震災害に伴う感染症

災害時における感染症を経過時間毎に分類する。

1. 災害発生直後-3日以内:外傷、熱傷、骨折等の患者が搬送されてくる。災害時の外傷部分は汚染されていることが多く、創感染の危険性(特に破傷風)が増加する。

2. 災害発生後3日-復旧まで:1) 避難所にて集団生活している者:衛生状態の不良や避難生活の長期化に伴う心身の疲労などから、季節により感冒、インフルエンザ、感染性胃腸炎、結核や麻疹などの感染症が発生することが考えられる。また外傷に病原体が侵入し、創感染する(特に破傷風)恐れがある。2) 医療従事者や入院患者:通常とは異なる環境から心身疲労により免疫力が低下し、感冒、インフルエンザなど感染症を発症する恐れがある。外来患者・医療従事者・入院患者の経路で感染が伝播する危険性が通常より増加する。

 

 

 

災害時の病院感染対策は、原則として通常の病院感染対策(標準予防策)を実施する。

1. 災害発生直後-3日以内:外傷を負った患者が搬送されて、血液・体液に接触する恐れがあるため手袋・ガウンを着用する。血液・体液の飛沫が発生するような手技・ケアをする場合には追加してマスク・保護眼鏡を着用する。

2.災害発生後3日-復旧まで:外来に感冒、インフルエンザ、感染性胃腸炎などの感染症の患者が増加するため、呼吸器衛生・咳エチケットを徹底する。必要に応じて、飛沫・接触予防策を追加する。咳のある患者にはマスク着用を指導する。季節により、小児や高齢者など免疫低下者に対しては、インフルエンザワクチンの接種も考慮する。