2016 年 11 月 29 日 (火)|RSS Feed
優くて礼節をもった祖母の変化と介護の様子

by 漢方屋

 

WELQにはとてもたくさんの、ヘルスケアにまつわる情報をご投稿いただいています。

体や心のこと、様々な病気のことなどの情報を探しているとき、多くの人が簡単に人に言えない悩みや不安を抱えてWELQを開いているのではないでしょうか?基本的な情報を理解したあとには、やはり実際に体験した人のリアルな情報が気になるもの。

WELQ編集部が毎日更新している、病気の実体験や介護、看護、妊娠など、いろいろな体験談を集めた中から、今回は認知症のご家族を介護しているmkgさんの体験談。介護に不安や悩みを抱える人は、ぜひ読んでみてください。

快活で優しかった祖母の変化

最初におかしいな?と思い始めたのは、日付を何度か確認してくる程度のことでした。病院に行くまでの経緯をお話したいと思います。

日付を確認してくるように

暫くは何事もなく、楽しい生活が続いていました。しかしある日「今日は○月○日よね?」と確認してきたのです。それから段々と「今日は何日だっけ?」という風に変っていき、それを何度も確認し始めるようになってきてしまったのです。

怒りっぽくなってしまった

優しい祖母が、父親や弟に対して声を荒げて怒ることがよくありました。弟を突き飛ばしてきたこともありましたが、弟は怒りを祖母にぶつけられないため、ガラスを割って流血沙汰になる始末です。

耳も遠くなってしまった

老化の関係で耳が遠くなってきてしまったため、両親が祖母に話すときはほぼ叫び声に近いような声で会話をしていました。それに何度も確認するような会話が重なると、うんざりしたような表情で溜息をつくのです。気持ちは分かるのですが、そんな両親の姿を見ていると、祖母が可哀想に思えてきてしまい、私は極力寄り添うような形で話をしていました。

病院でCTとMRI検査を受けることに

父親が見兼ねて祖母を病院へと連れて行きました。認知症であればすぐに対応したほうが良いと思ったのでしょう。

脳の委縮が始まっている

CTとMRIの検査結果は、認知症の一歩手前の状態でした。脳の委縮が始まっており、日付などが認識できないことや、怒りっぽくなっているのは認知症の前兆に表れる症状で、これからもっと大変になるということも知らされたようです。

服薬治療開始

認知症と判断された祖母に薬が処方されました。薬は何種類か飲んでいるため、何が悪かったのかはわかりませんが、合わない薬を出されてしまった時は、とても大変でした。

薬が合わず、刃物を持ち出す

服薬治療を開始すると、祖母の行動に変化が表れるようになってきました。それは、夜中に包丁を持ち出して家の中を徘徊したり、暴れたりするのです。「狂暴化」という表現が正しいのでしょうか。家族みんな怖がっていたので、また父親が病院へと連れて行き、薬を変えてもらったのです。

合う薬を見つけ、穏やかな祖母に

あの「狂暴化」は一体なんだったのでしょうか…薬を変えてからというもの、人が変わったかのように穏やかになり、今もその薬を飲み続けています。薬はもちろん母親が管理し、夕食後などに飲み終わるのを確認して寝かしつける毎日です。それでも薬を飲み忘れてしまうことが何度かあるため、家族で注意を払いながら見ています。

どんどん進行していく認知症

認知症を他人のことのように思っていた時期がありますが、実際に身内がなってしまうと悲しいものですね。祖母の過去を思い出して悲しくなってしまう時もありますが、何より一番辛いのは祖母かもしれません。

亡くなった身内のことさえも忘れてしまう

祖母には姉と娘がいましたが、すでに亡くなっているのです。しかし、祖母は亡くなったことを覚えてはおらず「娘はどうしているかな?」などと言うようになったのです。お墓参りに行って「誰のお墓?」と聞かれ「おばあちゃんの娘さんのお墓だよ」と答えるたびに、胸が締め付けられるような思いです。

亡くなった身内でさえも忘れてしまっていることに対して、というのもそうですが、なによりそれを何度も教えることで、毎回のように祖母の悲しそうな顔を見るのがとても辛いですね。

食べたことを忘れてしまう

食べたことを忘れてしまっているのか、かなりの頻度で食事を摂っています。また、食べ物がないと冷蔵庫を探し始めたり、残り物のご飯を手づかみで食べることもあるのです。あんなに「行儀よく」と教えてきてくれた祖母が手づかみでご飯を食べている場面に遭遇してしまったときは、とてもショックでしたが、お皿に盛ったご飯とお箸を渡すと、しっかりお箸で食べてくれました。

週2日のデイケアへ

両親は共働きで、毎日祖母の面倒をみることができないため、週に2日ほどデイケアへと通わせています。

最初は嫌がっていたけど…

昔やってたボウリング以外では他人との交流をしておらず、デイケアに行くのを嫌がっていました。しかし、習慣になるにつれて楽しく通っているようです。デイケアでは誕生日を祝ってもらったり、お風呂に入らせてもらったり、子どもたちが来てレクリエーションを行っているようです。

自宅に帰ってきたときの「ただいま~!」という晴れやかな声を聞くたび、デイケアに通っていてよかったのではないかと思います。

認知症である祖母との付き合い方

人間、同じことを何度も聞かれて答えるのは大変苦痛に感じます。それが耳の遠い方だったら尚更ですよね。しかし、認知症はなろうと思ってなったものではないということと、私たちでも将来なる可能性があるということです。私はこれを忘れず、今後も祖母に接していきたいと思っています。

我が家を見ていても、認知症患者さんのいる家庭はかなり大変だと思います。介護する側はストレスを上手く吐き出せるようにしましょうね。