2016 年 11 月 25 日 (金)|RSS Feed
一歳半の言葉の発達はどれくらい

by 漢方屋

 

一歳半の言葉の発達状態について

一歳半になると、泣いてばかりだった赤ちゃんが言葉を発するようになり、幼児へと成長していきます。一つひとつの成長が嬉しい半面、発達の進度が気になるのはどこのお母さんも同じ。とくに言葉の発達は個人差が大きく、つい周りのお子さんと比較してしまいがちです。不安を解消するためにも、一歳半の平均的な言葉の発達状態についてしっかり把握しておきましょう。

一歳半の言葉の発達について

一歳半の一般的な言葉の発達具合と、遅れがみられる場合の様々なケースについてご紹介します。言葉の発達は個人差が大きいものですので、あくまでも目安として参考にしてください。併せて言葉以外の発達などにも留意してお子さんの成長を見守っていくようにしましょう。

一般的な発達具合

7~9カ月頃から、「ばいばい」や「おいで」などの言葉に反応をするようになると、1歳くらいまでに、「こらっ」や「だめ」、「ちょうだい」などが理解できるようになったり、大人の言うことを真似て繰り返したりするようになります。指差しを始めるのもこの頃です。

そのような過程を経て、1歳から1歳半頃には、「まんま」や「わんわん」など、意味を持つ言葉を発するようになります。10個ほど意味を持つ言葉を発する子もいれば、1個程度の子もいます。

言葉遅れの様々なケース

言葉の発達の遅れは、主に次のような背景から原因を探ることができます。

早産で生まれた経緯がある

早産で生まれた場合は、実際の発達は修正月齢で考えます。例えば、予定日より2カ月早く生まれた場合は、1歳を迎えた時はだいたい生後10カ月の発達に相当します。

赤ちゃんを取り巻く周囲の環境

核家族であったり大家族だったりと、赤ちゃんを取り巻く環境もそれぞれ異なります。一般的に、周囲からの刺激が多いほど、言葉の発達が促されると言われています。

アウトプットが遅い

言葉の習得には、たくさん聞いて(インプット)、その言葉の意味を理解すると、今度はそれを出す(アウトプット)というプロセスがあります。インプットしたものをアウトプットにスムーズに移行できる子もいれば、たくさんの言葉を理解していても、なかなかアウトプットしない子もいます。お母さんの言うことはよくわかっているけど言葉があまり出ない、という子はこのタイプです。

発達障害の可能性

言葉の発達の遅れは、発達障害を早期発見する指標にもなります。しかし、個人差の大きい一歳半の時点では正確な判断は難しいので、専門機関に相談して注意深く成長を観察していくことが大事です。

発達を促すトレーニング法

言葉の発達を促すトレーニング法とは、赤ちゃんはもちろん、お母さんの働きかけのトレーニングでもあります。子どもの言葉の発達は、お母さんとの接し方、お母さんからの声掛けも大きく影響します。特別な方法ではありません。普段の生活の中で、以下のことに意識してたくさん話しかける、という方法です。

気持ちを代弁する

例えば、おせんべいを食べて「おいしい」という顔をしたら、「おせんべい、おいしいね」とお子さんの気持ちを言葉に表してあげましょう。子どもはお母さんの言葉をどんどん吸収していきます。

動作を言葉で説明する

「お母さん、これからお皿を洗うね」とお母さんの動作を実況中継するように説明したり、「くまちゃんが転んだね」とか「カラカラ音がするね」など、お子さんが見ている物や様子を言葉で描写してあげましょう。ゆっくりはっきりした声で、大きな動作をしながら話すとよりよく伝わります。

発した言葉をより広げて返してあげる

他の人が聞いても理解できない言葉だって、お母さんには理解できます。お母さんが分かってくれるだけで子どもは十分嬉しいのですが、より多くの言葉を学べるよう、お子さんの発した言葉をより広げて言い直して繰り返してあげましょう。

例えば、お子さんが「パパ」「ブッブー」と言ったなら、「そうだね~、パパは車でお出掛けしちゃったねぇ」と言うと、お母さんと思いを共有できていることを確認し嬉しくなると同時に、「車」や「お出掛け」といった新しい言葉も学ぶことでしょう。

発達相談できる窓口

一歳半の言葉の発達には個人差があると分かってはいても、一人目のお子さんや、一人で育児を抱え込んでいたりすると不安になることもあるでしょう。そういう時は、思い切って専門の方に悩みを打ち明けましょう。誰かに話を聞いてもらえるだけで安心することもあります。

以下のような機関にご相談されるとよいでしょう。
・市町村保健センター
・子育て支援センター
・児童相談所
・発達障害支援センター

言葉遅れを見つける一歳半検診と再検査

乳児期から幼児期へと劇的に変わる一歳半。赤ちゃんの成長の様子と、その成長に応じてお母さんの育て方が順調に移行できているかを確認するのが一歳半検診の目的です。検診も慎重に行われ、時には再検査となることもあります。前もって検診の内容を理解しておき、落ち着いて検診にのぞめるようにしましょう。

一歳半検診でのチェックポイント

これまでの検診は主に身体の発達を見ていましたが、言葉が出始める一歳半検診では、身体の発達に加え、言葉の発達や精神的な成長などを確認します。各自治体によって少しずつ異なりますが、大まかな検査項目は以下の通りです。

身体面の発達のチェック

・身長、体重、頭囲、胸囲などの計測
・大泉門の塞がりの有無、胸とお腹の聴診・触診
・小児科医による診察
・歯科検診
・保健師・栄養士・心理相談員・歯科衛生士による個別相談など

言葉や精神面の発達のチェック

イラストを見せて「ワンワンはどれ?」などと話しかけ、指差しや発する言葉から言葉の発達や理解力をみたり、また、絵本をめくらせたり、積み木を積ませたりなど指先の発達をチェックしたりします。

問診

1日の生活リズムや食事・おやつの内容、遊び、歯磨きの様子などについて、あらかじめ問診票に記入します。これをもとに保健師と簡単な面談をします。あまり神経質にならず、普段の生活の様子をお話ください。気になっていることなど相談するよい機会にもなるでしょう。

再検査をする理由

機嫌を損ねていたり、緊張していたりなど、うまく検査できなかった場合や、少し気になる点がある場合は再検査を勧められます。発達障害は早期発見や早期療養が発達を促すカギとなるため、一歳半検診ではより慎重な検査が行われています。見過ごしを防ぐためにも多くを再検査にするといったところもあるようです。

再検査の内容

再検査では、一歳半検診で行った指差しや積み木などを行って、言葉や精神面の発達を再チェックします。また、おもちゃ遊びを通しての母親との関わりなども確認します。集団検診とは違い一対一で行われるので、よりゆったりした雰囲気の中で見てもらえます。

発達障害の有無に関わらず、気になる発達の遅れは、専門家の指導によって早めに対処することが発達を促す手助けとなります。気になることは躊躇することなく安心して医師や保健師に相談しましょう。

一歳半の平均的な発達状態

その他、一歳半の赤ちゃんの平均的な発達状態をご紹介します。平均値と比べて優劣をつけるのではなく、発達状態を知るための指標として参考にしましょう。

体重

一歳半頃になると運動量が増え、赤ちゃんらしいぽっちゃり体型からスリムな幼児体型へと変化していきます。男の子の平均体重は、だいたい8.5kg~12.5kg、女の子の平均体重は8.0kg~12.0kgくらいです。食事量や運動量などの違いから個人差も大きいので、平均の範囲から外れていても健康状態に問題なければ気にすることはないでしょう。

ただし、体重が急に減少するようなことなどがある時は、何らかの原因が考えられますので、医師に相談するようにしましょう。

身長

一歳を過ぎると、身長の伸びはやや緩やかになります。一歳半頃の平均身長は、男の子で75.7cm~86.0cm、女の子で74.0cm~84.0cmくらいです。

食事量

一歳半頃の食事の量は、離乳食もほぼ終わり、徐々に幼児食へと移行させていく時期です。1日3食とおやつをリズムよく日常生活に取り入れましょう。国が定める食事摂取基準によると1歳~2歳の子どもに推奨されている食事量は、男の子で1000kcal、女の子で900kcalとされています。

睡眠量

1~2歳では一般的に1日12時間から14時間の睡眠をとっているようです。この間に昼寝も1、2回とります。しかし、これは個人差や生活環境などもありますので、子どもの体調や機嫌を見ながら生活リズムを作ることが望ましいでしょう。

中には昼寝をしたがらないお子さんもいらっしゃることでしょう。外遊びや運動量もますます増えますので、外からの刺激や疲れをとるためにも静かな環境で休ませてあげる時間をもつといいですね。

運動量

一歳半頃になると、一人歩きがますます上手になり、小走りや後ずさりまでできるようになります。こういった前後の動きに加え、今度は上下の動き、ジャンプや階段の昇降などを始めるようになります。運動量はぐっと増え、目が離せなくなる時期と言えます。

ゆったりした気持ちで育児を楽しもう

話し始めがとても遅かった息子、反対に周りの誰よりも早く話し始めた娘。成長した二人の言葉の発達には何の違いも見られません。今では当時の一生懸命な喋り方を愛おしく思い出すばかりです。どうか大きくなったお子さんを想像しながら、ゆったりとしたお気持ちで今を楽しんでください。