アトピーは決定的な治療法がない、なかなか治りにくい、といった点が悩みのタネです。こういった場合、漢方のチカラを借りるのもひとつの方法です。今回は漢方で考えるアトピー第1弾として、
漢方治療の秘訣に迫ります!
アトピーは皮膚の病気じゃなく、原因も人それぞれ
漢方でアトピーを考えるとき重要なのが、その人の皮膚の状態だけでなく、内臓の様子を観るというのが挙げられます。
食欲がなかったり、胃腸が弱いタイプならば、体中に栄養が行き渡らず、肌のターンオーバー(回復力)にも影響が出ます。「皮膚は内臓の鏡」という言葉のとおり、内臓は肌の一部であり、内臓のトラブルは肌表面に現れてくるのですね。
なお、その人の体質や環境、ココロの状態にも深く影響し、ステロイドの使用頻度により肌の状態も千差万別。人それぞれまったく違う症状が出るので、その対処法も漢方では何十通りとあるのです。なので、その人に合わせた、いわばオーダーメイドの治療法で立ち向かう漢方は、かなり力強い味方だといえるでしょう。
もちろんステロイドは長期間使い続けると肌の抵抗力も弱まり、根治療法ではないけれど、適切な使用をすればとても有効な治療法です。ケースに応じて漢方と併用したり、お互いの利点を活かすことも必要です。